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エレベーターのサンタ

今朝のこと。
工房に向かうために自宅マンションのエレベーターに7階から乗ると・・・。
6階でドアが開いてサンタクロースが乗ってきた。

白いヒゲ、赤い帽子、大きな袋も・・・。
要するにフル装備のサンタ・ファッションのオジサンなのですが・・・・・
同じマンションの住民で、ときたま見かけるという程度の顔見知り。

そんなサンタと、同じエレベーターでふたりきりになったら
なんといって声を掛けるべきだったんだろう。

サンタが子供連れなら、なにか冗談でも言えたんだろうけど・・・・・。
声を掛けそびれたまま・・・・サンタも無言、僕も無言。

それにしても、1階に着くまでの時間の長かったこと。

あのサンタも、もしかしたら今ごろ、こんなブログを書いているのかも。
# by yasuhikohayashi | 2007-12-24 20:24

なんと4ヶ月近く更新していませんでした。
特になにがあったわけでもないのですが・・・。

こういうときは、くだらない話からさりげなく(?)
再開することにします。

昨日、インフルエンザの予防注射に行ってきました。
近所の大きな病院です。
待っていたら
女性の看護士さんが「大場かおるさまー!大場かおるさまー!」
と人を探していました。

僕の前をいちど通り過ぎたときには、なんとか思いとどまりましたが
もういちど僕の前を通り過ぎたときには
これを言わなかったら、2、3日欲求不満でどうしようもなくなる、
と思ったので看護士さんに声をかけました。

「大場さまですか?」
「いえ、大場ではないんですけど・・・・あのう・・・」
そして、
「おおバカなら、ここにおるんですけど・・・」

受けました。
彼女が溜まり場みたいなところに戻ったあと
みんなの笑い声が聞こえたので、きっと報告したのでしょう。

そうしてるうちに、大場かおるさんが登場。
女性で、結婚で姓が変わったのかと思っていたのに
オジサンでした。

学校でからかわれるんじゃないか、とか考えたりしない
善人の両親に育てられたんだろうなぁ。
それとも、からかいに負けない強い人間に育つことを願って・・・・?
そんなことを考えながら、
なんとなく打たれ強そうな面構えの大場かおるさんを眺めていました。
# by yasuhikohayashi | 2007-12-06 18:32

秋葵

オクラを漢字で書くと、「秋葵」。
と知ったかぶりをしたいところですが、たしか、なんか風情のある名前があったはずだけどな・・・と、さっきネット検索して確認したばかり。

僕はあの花が大好きだ。
単身赴任時代に、朝メシにしてやろうとベランダに種を植えたら、
夏の朝、なんとも可憐な花を咲かせました。
パステルカラーの卵色。

そのころ作った壷。陶芸を始めて5年目くらいのときかな。
秋葵_e0057104_126163.jpg


高さ20数センチの小さな壷。
大好きだったけど、個展のときに数が足りず、並べたらあっさり売れてしまって
今では写真だけ。
うまく作ろうとか、そういうことを考えないで、
オクラって美しいな、というのに感動して、素直に作っていました。
そういう作り方をしなくちゃいかんなぁ。

市民農園で育てているオクラの花を見ていたら、またオクラの壷を作りたくなってきた。
どうやって作ったのか、昔のノートをひっくり返してみることにしよう。

オクラの花に惹かれたのは、この花の由来を知ったせいもあって・・・。
アフリカ原産。英語でOKURA。
奴隷狩りで白人の手に落ちた人が、種を隠し持って船に乗り、
アメリカの農園でひっそりと育てた。真夏に咲いた花を見て故郷を偲んだ・・・・。

オクラの花には、人を励ますチカラがあるのでしょう。

オクラの花言葉は、「おかすことのできない気高さ」。

・・・・というのは、ウソッパチ。
かってに思いついただけのこと。
# by yasuhikohayashi | 2007-08-17 12:36

工房で、僕自身、目にしたとたん息を飲みました。
こんなものが焼きあがることがあるのです。

先ずはお目にかけます。
すごいものが焼きあがりました_e0057104_1735446.jpg

志野に近いような気もしますが、下の鉄が荒々しく出て、火色が鮮やか。
アップでも撮影しました。
すごいものが焼きあがりました_e0057104_17404119.jpg

この荒々しさは、「鬼志野」とでも名付けようか。

別の場所で焼けたものは・・・
すごいものが焼きあがりました_e0057104_17434887.jpg

鉄の流れが美しく出ました。
さびた中にも華やいだ風情で、こういうのを「きれいさび」というのでしょうか。

これらを目にしたとき、僕はあやうく落ちそうになりました。
取り落としそうになったというのを、書きまちがえたわけではなくて・・・・




すごいものが焼きあがりました_e0057104_17471841.jpg

撮影している僕の影が映っていますが、
ここは・・・・・・
すごいものが焼きあがりました_e0057104_175055.jpg

ここは工房の屋根の上でした。

梅雨のあいだ、雨漏りがはじまって、きょう修繕のために屋根にのぼって
発見しました。鉄板の屋根は、見事に焼けていました。

僕が工房として使いだして7年、建ててから少なくとも30年は経っているでしょう。
自然がゆっくりゆっくり時間をかけて酸化焼成したものは、なんと美しいんだろう。
何度からを「焼く」というのか知らないけど、
さっきあがったときには、目玉焼きができそうだったから
焼くといってもさしつかえないでしょう!

屋根をのた打ち回っているのは、水道のホース。
井戸水を使った手製の水冷クーラーで、今年もこれから活躍してもらわなくては。

そして・・・・、
屋根のトイのところでこんなものを見つけました。
すごいものが焼きあがりました_e0057104_17582861.jpg

実生の松の木が・・・・・。
自然は、やっぱりすごいなぁ。
でも、このままじゃ夏のあいだに乾燥して・・・・・なんとかしてやらなくちゃなぁ。

すごいものが焼きあがりました_e0057104_164279.jpg

5メートルほどの高さの屋根の上は、面白かったけど、
ああ、こわかった。
# by yasuhikohayashi | 2007-07-25 18:12

6日の金曜日、
新しい本が刷り上るとの連絡があり、都内に出ました。
食事もいかがですか、とのことで楽しみに出かけました。

ところが。
僕の不注意で降りる駅を間違えてしまって、20分あまりも遅刻。
デパートの中のレトロな食堂は、年配の人たちででいっぱい。
30分ほどの待ちになるとのことで、やむなく地下のイタリア・レストランでの昼食。
お世話になったふたりの編集者と一緒に、赤ワインで乾杯。

刷り上ったばかりの新刊と対面しました。
南伸坊さんの装丁で、どんな体裁になるかは、まったく聞いていなかったのですが
装丁家(伸坊さんは、自身では職業を「装丁」と名乗っておられるけど)としての
プロの仕事だなぁ、と思わせられるできあがりでした。

僕の染付けの皿をレイアウトしてあり、紙は磁器の肌を思わせるつややかな白。
本のタイトルと、僕の名前は墨。その横のhayashi yasuhikoの文字は、呉須の色。
「陶芸家Hのできるまで」というヘンなタイトルにひっぱられず
スキッとした清潔な印象に仕上げてあるのは、さすがです。

「週末陶芸のすすめ」も伸坊さんの装丁で、気に入っていましたが
今回はまったく違うアプローチで、「これしかない!」と思わせてくれました
新刊との対面・・・15日ごろには書店に_e0057104_1421089.jpg

帯も紺もいい感じ。
帯のコピー「私は“これ”で会社を辞めました」にはびっくりしましたが
(相談してくれればいいのにぃ・・・・。まぁ、出版社には出版社の狙いがあるのでしょう)

ともかく、269ページの本ができあがりました。
予定よりも半年ほど遅くなりましたが、そのぶん最近のことも書くことができました。
この厚さで1800円はお買い得です!だと思うなぁ。

7月15日ごろには書店に並び始めるとのこと。
よろしくお願いします。
感想などいただけるとうれしいです。
# by yasuhikohayashi | 2007-07-08 14:08