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2007年 07月 25日
すごいものが焼きあがりました
こんなものが焼きあがることがあるのです。
先ずはお目にかけます。

志野に近いような気もしますが、下の鉄が荒々しく出て、火色が鮮やか。
アップでも撮影しました。

この荒々しさは、「鬼志野」とでも名付けようか。
別の場所で焼けたものは・・・

鉄の流れが美しく出ました。
さびた中にも華やいだ風情で、こういうのを「きれいさび」というのでしょうか。
これらを目にしたとき、僕はあやうく落ちそうになりました。
取り落としそうになったというのを、書きまちがえたわけではなくて・・・・

撮影している僕の影が映っていますが、
ここは・・・・・・

ここは工房の屋根の上でした。
梅雨のあいだ、雨漏りがはじまって、きょう修繕のために屋根にのぼって
発見しました。鉄板の屋根は、見事に焼けていました。
僕が工房として使いだして7年、建ててから少なくとも30年は経っているでしょう。
自然がゆっくりゆっくり時間をかけて酸化焼成したものは、なんと美しいんだろう。
何度からを「焼く」というのか知らないけど、
さっきあがったときには、目玉焼きができそうだったから
焼くといってもさしつかえないでしょう!
屋根をのた打ち回っているのは、水道のホース。
井戸水を使った手製の水冷クーラーで、今年もこれから活躍してもらわなくては。
そして・・・・、
屋根のトイのところでこんなものを見つけました。

実生の松の木が・・・・・。
自然は、やっぱりすごいなぁ。
でも、このままじゃ夏のあいだに乾燥して・・・・・なんとかしてやらなくちゃなぁ。

5メートルほどの高さの屋根の上は、面白かったけど、
ああ、こわかった。
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by yasuhikohayashi
| 2007-07-25 18:12
2007年 07月 08日
新刊との対面・・・15日ごろには書店に
新しい本が刷り上るとの連絡があり、都内に出ました。
食事もいかがですか、とのことで楽しみに出かけました。
ところが。
僕の不注意で降りる駅を間違えてしまって、20分あまりも遅刻。
デパートの中のレトロな食堂は、年配の人たちででいっぱい。
30分ほどの待ちになるとのことで、やむなく地下のイタリア・レストランでの昼食。
お世話になったふたりの編集者と一緒に、赤ワインで乾杯。
刷り上ったばかりの新刊と対面しました。
南伸坊さんの装丁で、どんな体裁になるかは、まったく聞いていなかったのですが
装丁家(伸坊さんは、自身では職業を「装丁」と名乗っておられるけど)としての
プロの仕事だなぁ、と思わせられるできあがりでした。
僕の染付けの皿をレイアウトしてあり、紙は磁器の肌を思わせるつややかな白。
本のタイトルと、僕の名前は墨。その横のhayashi yasuhikoの文字は、呉須の色。
「陶芸家Hのできるまで」というヘンなタイトルにひっぱられず
スキッとした清潔な印象に仕上げてあるのは、さすがです。
「週末陶芸のすすめ」も伸坊さんの装丁で、気に入っていましたが
今回はまったく違うアプローチで、「これしかない!」と思わせてくれました

帯も紺もいい感じ。
帯のコピー「私は“これ”で会社を辞めました」にはびっくりしましたが
(相談してくれればいいのにぃ・・・・。まぁ、出版社には出版社の狙いがあるのでしょう)
ともかく、269ページの本ができあがりました。
予定よりも半年ほど遅くなりましたが、そのぶん最近のことも書くことができました。
この厚さで1800円はお買い得です!だと思うなぁ。
7月15日ごろには書店に並び始めるとのこと。
よろしくお願いします。
感想などいただけるとうれしいです。
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by yasuhikohayashi
| 2007-07-08 14:08
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