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ふるさと

ひなまつりです。
ずいぶん久しぶりになってしまいました。
今日は、二月の初めに帰省したときの写真を紹介しましょう。
僕の育った村。
一ヶ月経ったから、もうすっかり春めいていることでしょう。

ふるさと_e0057104_22541482.jpg

三方を山に囲まれていて、東側しかひらけていない。
川の水も、この池にいったん溜まって、東に向かって流れて行きます。
僕も、なんだか東に行かなくては、人生始まらないと思い込んで
東京に行きました。
あれから、35年です。
ここに、このままいたら、この土地の恵みも分からなかったでしょう。
今は、山の中に工房が欲しいな、なんて夢想することがあるけど、
自分が育ったところなんて、ピッタリです。
青い鳥?・・・・そんな気もしますね。

この池では、よく泳ぎました。
泳ぎをやめて、足をつけると、足の裏をフナがニョロ!なんて。
今は、水を抜いている時期なんだそうで、ちょっと雰囲気が違うんだけど。
小学生のころ、池のこっち側から石を投げて、向かいの山に届く中学生を
尊敬していました。
自分が投げて届くようになったときには、誇らしい気がした。
そうして、どんどん遠くまで投げられると思っていたんですね。
高校生のころがいちばん飛んでいたかな。
ためしに、石を投げてみたら、山のはるか手前に落っこちた。
おまけに、腕が抜けるかと思っちゃった。

この近所を歩いていて、数年前に、ふと思いついて
身をかがめてみたら、まざまざと子供のときの風景に変わったのには驚いた。
それから、帰省したときには、いつも、目線を低くして見ます。
なんか、いっぱい押し寄せてきて、、異次元に移動するような感覚。

ふるさとは、このままでいてほしい。
そう思うのは、去った人間の感傷とばかりは言えないんじゃないかな。
地元の人は、山を削ったりしています。
山は自分の山だと思ってる。
人間の社会で、管理をする権利を持ってるだけだと思うのだけど。
by yasuhikohayashi | 2006-03-03 22:42