言いわけ案「生む機会」

「15から50歳の女性の数は決まっている。生む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと ...」
柳沢大臣のこの発言。
国会でも素直にあやまってますが、うまい言い訳を思いつかなかったものかな
と、昨日、新年会に出かけるために駅で電車を待ちながらツラツラ考えてみました。

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 ///柳沢大臣用 言いわけ案///

「私は言葉が足りなくて誤解されることがよくあるんです。
女性を機械、マシーンだなんて、いやしくも厚労大臣の私が口にするわけがないでしょう。
私はこう言ったつもりです。

15から50歳の女性の数は決まっています。生む機会(!)が数少ないことが問題なんです。生む機会、つまり生むチャンスを増やしてもらうための施策が急務だと、
私は、つまりそれを言いたかったわけですよ。

※記者からの想定質問 「では、『キカイというのは何だけど』、とおっしゃったのはどういう意味でしょう?」
機会というのはナニのこと、つまりチャンスのことだと言おうとしたわけです。

大所高所から分析する学者の使う「装置」という言葉を、
そのまま使ってしまったのは私のミスですが、
人口の生産性を上げる施策を政府も一生けんめい考えるから、
個人でもどうかがんばっていただきたい、とかように言いたかったわけです。
言葉足らずで、まことに申し訳ない。

しかし、機会、つまりチャンスのことをマシーンの機械と書かれたんじゃ
私も立つ瀬がない。
そもそも、記者の方の入力変換ミスではないんですかねぇ。

質問がなければ、会見はこれで終わります。
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僕が秘書だったら、センセイにはこう釈明してもらったと思うけど・・・。
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# by yasuhikohayashi | 2007-02-01 13:45

女性は「生む機械」?

松江の後援会での講演で出たという、柳沢厚労相の発言の報道には
あきれました。

少子化対策に言及する中で「15から50歳の女性の数は決まっている。生む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと ...」

とんでもないことを言うもんだなと驚きましたが、
工房へ通う道を歩いていて、あることに気がついて笑ってしまった。

学者はよく「装置」という言い方をします。
「安定した社会を維持するための装置としての婚姻制度」とか
「社会発展の装置としての義務教育」とか。
「生涯教育の装置としての公共図書館」・・・とか。

おそらく大臣は、少子化対策の審議会かなにかで、学者の話した内容を学習されたのでしょう。
不幸なのは、「装置」を「機械」というイメージで受け取ってしまったこと・・・。

「装置」という言葉は、おそらく「device」の日本語訳。
ためしにネットで、「子供を生む装置としての女性」を英訳してみたら
「woman as device that brings children into the wold」。
「子供を生む機械としての女性」は、
「woman as machine that brings children into the wold」。

「device」を辞書で調べたら、「装置、考案物、からくり、くふう、方策、知恵」
とありました。
ハードウエア+ソフトウエアという概念らしく、けっこう人間的な意味も含まれているんですね。
学者が「device」を「装置」と訳してしまったことに、今回の「失言」の遠因がありそうです。

「装置」という言葉を政治家が聞いたら、「機械」をイメージして覚えてしまうのも
ムリがないかも。
彼は学習したことを、イイカッコして話そうとして言い間違えちゃっただけなんじゃないか。
思わず本音が出たというのとは違うような気がしています。
学者はふつうの言葉で政治家にレクチャーしてあげなよ。
てなことを、昨日はブツブツ言ってました。
「device」について詳しい方がいたら教えてください。

「美術工芸品を社会に提供する『装置』としての陶芸家」
と言えば論文のタイトルになりそう。
「美術工芸品を生む機械」と言われたら、なんだか「人間ロクロ」みたいで
そりゃ、陶芸家も怒るよなぁ。
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# by yasuhikohayashi | 2007-01-30 10:36
NHKの「プロフェッショナル」、見ました。
制作統括の有吉さんには、十年近く前にいちどお会いしたことがあります。
僕がとても興味を持った人がいて、もう亡くなっていたのですが
その人のことを知りたいと思って、縁者に連絡を取ったりしていました。
なにか、とてつもない飢餓感を抱えて、肉筆浮世絵や工芸作品を
買い集めコレクションしていた人でした。
サラリーマンでしたが、生活を切り詰めて浮世絵を買い、
価値が見直されて値上がりしてしまってからは、
現代工芸の作品を蒐集していました。
恐るべき目利きで、後に一家を成した工芸家の作品を
はずしていません。
ほとんどがニセモノと言われる肉筆浮世絵でも、ニセモノは数少なかった・・・。
そうして、宝の山に囲まれて生活しながら、
買ったものを出して見ることがなかったようです。

何が僕の共鳴箱に響いたのか分からないのですが
おそらく転勤を契機に、なにか感じるところがあったのでしょう。

知って何かを書くというようなあてもなく、その人の周辺から情報を得ようとしました。
その過程で、NHK熊本放送局のディレクターが、すでにドキュメンタリーに
して番組に仕上げていたことを知りました。
VTRを手に入れて見ました。僕があらためて取材する意味がないように思えてしまうくらい
行き届いた番組に仕上がっていました。
その番組のディレクターが有吉さんでした。
話を聞きたいと申し込んだのはそのあとでした。

渋谷の放送センターの喫茶室で会った彼は、ハンサムな青年でした。
僕は、まだその人のことが自分の中でうまく位置付けられていなかったのだけれど
彼の中ではきちんと納まっていたるように思えました。

ああ、有能なジャーナリストだな、と思いました。
僕は、上手に折り合いがつけられないまま、
その人のことを知ってしまったことが、
自分のこれからを変えてしまうかな、という予感がありました。

何を書いているのか、自分でも分からなくなってしまいました。
なんのこっちゃ、という文章ですね・・・。

憑かれたように買うだけで、いったん自分のものになったあとは、
せっかくの美しいものを楽しむことを
知らなかった彼のことに、いまは批判的です。
工芸家にとっては、自分が作ったものを死蔵されてしまっては浮かばれません。


「プロフェッショナル」は、おそらく
ドキュメンタリーというものの最前線を切り開いている番組でしょぅ。
なんで、ここにカメラがあるんだ、という映像を目撃しているすごさを感じます。
NHKって、なかなかなもんだな、と思ってしまいます。

酔いが醒めてきました。なんのこっちゃと思われるかなぁ。
自分ではよく分かっているんですけどねぇ。

いいや、このまま送ってしまおう。

ではまた。
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# by yasuhikohayashi | 2007-01-18 23:33

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

大晦日に工房の掃除をして、半分くらい片づいて
晩ご飯をたべてからまた来て掃除。
やっと終わって外に出たら、
裏の神社の階段には、初詣の行列ができていました。
チャリで家に帰る途中で、年が明けました。

こういう無計画ぶりは去年でおしまいにしたかったけど
性格だから直らないでしょう。

年明け、二日には工房に来て
こんどは二階の書斎(つまりここ)の掃除を始めて
夕方までにはなんとかスッキリ片づきました。
二年越しの掃除になってしまいました。

今日は工房に初出勤。
桜のころに予定している個展の準備をしました。
ああ、あの花芽がふくらんで咲くころには個展だ、
そうおもうと、季節といっしょに準備ができるようでうれしい。
しかし、1月、2月、3月は、あっという間に過ぎるから油断できないぞ!

たぶん、そのころには遅れている本も出るでしょう。
挿絵を描いたりする作業が残ってます。
これも楽しみ。

9月からブログ更新してませんでした。
今年は、・・・・・まぁ気分しだいでやっていきます。
お立ち寄りのさいはコメントなど、残してくださいませ。

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# by yasuhikohayashi | 2007-01-03 18:22

結婚できない男

唯一楽しみにしていたTVドラマが終わってしまいました。
「結婚できない男」。
あの阿部寛の役は、ほんとに思い当たる男が多くて・・・。
広告代理店の同僚たちの顔がそれぞれに浮かんできました。

脚本を書いた人の名前は知らなかったけど、
シナリオ作りのブレストに参加したら楽しかっただろうな。
「こんなヤツって結婚できないよな」って、挙げていくのは楽しい作業だろうな、と。

「嫌なヤツ」じゃなくて、酒の席で話題にしたい
「愛すべきヤツ」というエピソードの集め方がとてもよかった。
DVD買おうかな。番組でこういう気持ちになったのは初めてだなぁ。

関係ないけど、一昨日、赤坂の乾ギャラリーで開かれていた
染付けの朝岡弘美さんの個展に行きました。
なんともパワフルな女性だった。
「5000点今までに売りました。これだけ世の中にあれば、100年後に
残ってるかもしれない」という言葉。
喝を入れられた感じです。

出し惜しみしないで、したいことはぜんぶやればいい。
ぜんぶ誰かにもらわれればいい。
そうして誰かが大事にしてくれれば、
100年後にも誰かの大事なものになっているかもしれない。

天才は、例外なく多作である、という言葉を思い出しました。

数日前行った東京ドームの「お宝市」。
照明が明るすぎたせいもあるのだろうけど
過去の人間国宝の作品の、ふだんの焼き物・・・。
けっこうショックだった。
これって残したくなかったんじゃないかな、というのにたくさん出会いました。

でも、これがあるからあれもあるのでしょう。
富士山の標高は、裾野が広いから成立している高さ。
裾野になる溶岩は、やはりきっと必要です。
僕も、とにかくじゃんじゃん作ろう!
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# by yasuhikohayashi | 2006-09-20 09:54

日本伝統工芸展

9月に入って、急に涼しくなりました。
工房の周りには、今年もせいたかノッポの菊芋が濃黄の花をそよがせています。

今年の日本伝統工芸展、選外でした。
選外はひさしぶりです。
がっかりではあるけど、不思議とショックはなくて、
それをいかんなぁ、と感じたりしています。

今回は、今までやったことのないことに挑戦できたので、
「はい、そうですか」という感じです。

8月は、まったく粘土に触らなかった。
PCの前でばかり過ごしていました。
9月1日に一ヶ月ぶりに粘土に触りました。
なんかほっとします。
この感触が好きで陶芸にハマッたことを思い出しました。

伝統工芸展は自分の技のレベルを見てもらうところと考えています。
技は、楽しく遊ぶために身につけなきゃいけないもの。
技もだいじだけど、初めて窯をもって夢中になってやっていたころの気持ちは
忘れてはダメですね。
「初心忘るべからず」の「初心」は、ほんとうはもっとあとの「初心」らしいのですが。
最初のとっかかりの「初心」もだいじだと、あらためて感じています。

ところで、今年入選したFさん。
「おめでとうございます」と件名に書いたメールを、
「Re:おめでとうございます」で返信するな!
あっかんべー、されてる気分になるやんけ。
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# by yasuhikohayashi | 2006-09-03 11:41
暑い日が続きます。

やっと、新しい本の原稿、書き上げました。原稿用紙に換算すると、370枚あまり。
8ヶ月半も掛かってしまった。後半、だんだんノッてきて、
7月の下旬に、一日20枚書いたのが最高でした。
一日が終わると、言葉がアタマの中でグルグル・・・。
でも、計算してみると、一日平均1枚ちょっとしか書けていないわけで。
怠けていた日がたくさんあったということです(笑)。

読み直すと、話の辻褄が合わないところが多くて、直すのに10日ほどかかってしまった。
楽しいことはいくらでも思い出すくせに、面白くないことや、おカネのことなんか
すっかり忘れていて・・・。

編集者から、「なるべく、おカネに関することも入れてください」というオーダーだったから、
いろんな書類を引っぱり出したりしてやっていました。
それがいちばんタイヘンだったかな。

さいご、2本の原稿に苦しみました。いくら書き直しても、
「言ってることが、よくわからん」という感じで。
自分がよく分かってないことを、カッコつけて書いてるんだ、と、やっと気がつきました。
日本の文化の伝統が・・・」みたいな、自分が分ってないことを書いちゃダメですねぇ。
読む人の迷惑です(笑)。

このあとは、最初の読者である編集者からの感想、アドバイスを待って、
カットなんかも描くことになるのかな、
まだまだ楽しめそうです。
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# by yasuhikohayashi | 2006-08-22 11:18
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昨日、雑誌が送られてきました。
「目の眼」9月号。「おかげさまで30周年 記念特別号」のタイトルが踊っています。

「作家訪問」で取材を受けて、なにやらペチャクチャしゃべって、
写真をパチャパチャ撮られてから、まだ二十日足らず。
記念特別号に載るとは聞いていたけれど、こんなに早いとは。

現代の工芸だけではなくて、骨董のことも知りたくなって、
数年前から、気になる特集のときは買うようになっていました。

「作家訪問」のコーナーがあることは知っていて、
話が来ないかなぁ、なんて思っていたから、
記念号に載せたかった、と言われたのは、正直、うれしかった。

昨夜、娘に僕の写真が載ってるページを見せて
「これって・・・どう?」と聞くと
「え、お父さんそのものじゃない」
ですと!
「え、なに、もっといいと思ってた?
 これ、お父さん、そのものだよ」
もう一回念を押されました。

えー、顔写真は、ともかく。

「作家訪問」は3ページ。
インタビューはモノクロ2ページで、作品を1ページカラーで載せてもらいました。
僕の皿のプレゼントもあります。

おめでたい記念号。僕の記事が売れ行きの足を引っ張ったらたいへん。
ご購入、ご高覧、よろしくお願いします。
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# by yasuhikohayashi | 2006-07-30 19:27

オレの夏が、終わった。

今日は、日本伝統工芸展の搬入に行ってきました。
クルマで20分ほどのところにある、三越の通販センターが搬入先。

昨日は、300度まで下がったから扉を少しだけ開けて
ライトをかざして様子を見ようとした。
熱気で火傷しそうになったので、あきらめて翌朝を期することに。

5時に起きると、久しぶりの朝の陽射し。
工房までチャリをとばす。
窯の温度を確かめると、予定通り100度を切っている。
扉を開けて、おそるおそる覗き込む。
大きな割れなどはなさそうだ。

扉を全開にして、窯出し。
今年は出品用の大鉢を9個作った。
今度が3回目のさいごの窯。
鉄の発色、銅の発色など、前回の2回は最終テストのつもりで焼いた。

今回は3個入れた。ふたつが狙いに近いようだ。
だが、待て待て。
窯から出たてのときは、良く見えてしまうものだ。
朝ごはんを食べて、時間を置いてもう一度見て、
どちらにするか決めることにした。

大きさで言えば、Aが大きいぶん、チカラがある。
形は?Bのほうが豊かな感じ。
紅の発色は?どちらも同じようだが、Bのほうが、ややいいかな。
決まらないので、さいごに自分にたずねる。「どっちが好き?」
けっきょく、ふたつのうち小さい方のBを持っていくことにした。
9個作ったうちの8番目の作品だ。

ワゴンの後ろに積んで、いざ搬入。
渋滞していたため30分ほどかかって到着。
会場で風呂敷を解くと、作品がじんわりと熱を持っていた。
これは、窯から出したてだから、というのではなくて
(いや、それもあるかも!)
一気に夏が来た、今日の天気のせいでしょう。

搬入会場は、東京湾の最奥部で三番瀬のすぐそば。
搬入を終えたあと、すぐ前の岸壁まで歩いて行って海をながめる。
これは毎年のこと。
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きれいな海ではないけれど、ほっとするひと時。
そうして、毎年、甲子園球児のような言葉が浮かぶ。

「オレの夏が、終わった」
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今日は、ボラの子供の、鯔(イナ)かな、群れていました。

それにしても、搬入の日の朝に窯を開けるのが恒例になっちゃった。
これは改めないと身体に良くないなぁ。
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# by yasuhikohayashi | 2006-07-26 19:18

資源の再利用

なんと一ヶ月も書いていませんでした。
特別な理由というのはなくて、
個展が終わって、気が抜けたというところです。

今日は、ちょっとした事件がありまして・・・。
午前中の工房での仕事が終わって、歩いて家に帰る途中。
ゴミ置き場に、新品同様のコンパネの板が3枚。

ロクロを挽いたあとに載せておく、
乾燥用の板が不足気味なので、
これは、ノコギリで切れば、20枚くらいは取れる、と
食事のあと、ワゴン車で取りに行きました。

小降りの雨の中、ハッチバックを開けて積み込み。
二枚目を乗せて、あと一枚というとき
工事の制服の人が近づいてきた。
「そのコンパネ、どうするんですか?」

だいたい状況はつかめたが、
かまわず最後の一枚を積み込みながら応えた。
「捨ててある資源の再利用!」

「あの、それ、工事のために置いてるんですけど・・・」
妙に気弱な対応なので、気恥ずかしさも手伝って、思わず強く出てしまった。
「ここは、ゴミ置き場ですよ。
じゃ、そのいっぱい置いてあるタイヤも工事用ですか?」
「いや、これは知りませんけど・・・・」

「工事用に置いてるなら、張り紙でもしておくべきでしょう。
こっちは、クルマが汚れるリスクを犯して、再利用しようとしてるのに」
(自分で言いながら、わけがわからん)
コンパネをもとに戻した。
最後の一枚は、彼が元の場所に運んだ。

「すみませんでした」
これは、クルマを見送る彼の言葉。

盗人猛々しい、という言葉が浮かんだ、梅雨の午後でした。
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# by yasuhikohayashi | 2006-06-26 19:02

日々、気がついたことのあれこれを書きます。


by 林 寧彦(やすひこ)
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